ドーピングとスポーツ②

ドーピング

前回の投稿で、禁止薬物の事を書きましたが、今回はその補足です。

禁止薬物には、様々な物質がありますが、基本的にはどの薬物もアナボリック作用。

つまり、筋肉増強作用というものが一番の目的として使用されていると思われます。

ドーピングの効果で証明されるのは悲しい事ですが、技術が全く同じならば、全ての競技において筋力やパワーが強い方がスポーツパフォーマンスは向上するという事を裏付けています。

なぜなら、そのような薬物には陸上競技用、野球用、格闘技用、ボディビル用・・・などといった競技別のものはありません。

ましてや、〇〇筋だけ肥大させる、〇〇筋はそのまま・・・などとターゲットを決める事も出来ません。

ホルモンに働き掛け体内環境すべてをアナボリックにするのです。

単純に筋力やパワーを増やすことを目的に使用するのです。筋力がアップしたことで副産物として技術が向上する事はあっても、技術をアップさせるために使用しているのではありません。

この事でも、スポーツ競技者にとって筋力やパワーがいかにプライオリティが高いのか証明されています。

ですので、以前から訴えていますがスポーツ競技者には筋力とパワーをアップさせるためのウエイトトレーニングをハードに行って欲しいと思います。

 

ちなみにですが、これらの薬物は本来であれば医療の場で正しく処方されている物であり、本当にこれらのお薬を必要とされている方々も多くいらっしゃいます。

 

ドーピングとスポーツ

ここ最近、様々なスポーツ競技で禁止薬物の使用が発覚しています。

陸上短距離のタイソン・ゲイ、アサファ・パウエルなど・・・

ゲイ

MLBのアレックス・ロドリゲス・・・

MLB: Yankees vs Orioles AUG 31

自転車競技のランス・アームストロング・・・

 L_Armstrong

彼らのような超一流のプレーヤーが禁止薬物を使用しパフォーマンスを向上させていたという事は、かなりショッキングなニュースであり、いかにスポーツ界に薬物が蔓延しているかという現実を炙り出しました。

この薬物の問題を遡れば、ベン・ジョンソンや

ジョンソン

バリー・ボンズという名前も挙がってきます。

ボンズ

 

彼らの多くは、禁止薬物の使用が発覚した際に、

『故意ではない・・・』

『サプリメントに入れられていた・・・』

『トレーナーに勧められて飲んだビタミン剤に・・・』

と言い訳をしますが、トップアスリートである以上、自分自身が口から摂取する物には過剰なほど細心の注意を払うべきですし、それが出来ずに他者から陥れられるようなら、トップアスリートの器ではないという事です。

勿論、故意に使用していたのなら人間としてクズです。

しかし、この問題はこの先のスポーツ界で永遠の課題になると思います。

薬物を使用している者・・・

過去に使用していたのに、何事もない顔をしている者・・・

薬物の力など一切使わず、己の鍛錬だけで勝負をする者・・・

 

クリーンなスポーツ界になって欲しいものです。