スポーツパフォーマンスとウエイト・トレーニング②

前回の続きで②です。

『筋トレし過ぎると、筋肉が付きすぎてスピードがなくなる!』

という意見について。

 

そんな事は、ありえません!

事実、スピードを競う陸上100mや200メートルの選手では、筋肉があまり付いていないように見える日本人スプリンターよりも、筋肉隆々なジャマイカやアメリカ人のスプリンターの方が圧倒的に速いことがそれを証明しています。

極端に例えると筋肉は車のエンジンのような役割を担っています。筋肉を付けていく(厳密には肥大させていく)作業はエンジンの排気量を上げていくようなプラスの効果があります。

ここで大切なポイントは身体の中でもエンジンの役割を担う筋肉をパワフルにしていく事です。
排気量をアップさせる事に関係のない筋肉ばかりトレーニングして車体だけが重たくなってしまっては、確かにスピードを失う可能性があります。

車体が少々重くても排気量のあるフェラーリと、車体が軽くて排気量の少ない軽自動車とがスピードを競ったら必ず排気量のあるフェラーリが勝ちますよね。

エンジンをパワフルにしてスピードをアップさせようとするジャマイカ選手と、タイヤやギアなどの細かいチューニングでスピードをアップさせようとする日本人選手・・・

そりゃ追いつきませんわ・・・

誤解の無いように付け加えますが、ジャマイカ選手は排気量をアップさせるだけでなく、それに見合ったチューニング(技術練習)もかなりしております。

それに、何度も言いますが筋肉はそんなに簡単に付きません!

 

次回は③についてです。