今回の減量も段階的に炭水化物を減らしていき、タンパク質と必須脂肪酸はキッチリと摂取していくというオーソドックスな方法で進めてきました。
しかし、今回はコンテスト出場に向けてという目的の為、例年程度の仕上がりでは話にならないと思い、更に2段階程絞り込む事にしました。
何せ僕自身も自覚している事ですが、筋肉の大きさや豊富な筋量でアピール出来る程の迫力のあるタイプではない為、いかに絞り込んで筋肉のカットやセパレーションをアピール出来るかに掛かっているからです。
その為に、10月からは例年は全く行っていなかった有酸素運動とインターバルトレーニングを導入し仕上がりをよりハードなものにしていきました。
コンペティションでは、
普段のトレーニングで〇〇㎏を挙げている!胸囲は〇〇cmある!
とか
1日〇〇時間トレーニングしている!
仕事が忙しくて、寝る間も惜しんで深夜〇時までトレーニングしている!
〇〇関節が痛いけど、痛くても気合いでやっている!
などと言っても全く評価されません。評価の対象になるのは当日、ステージに立った身体のみです!
その事を念頭に置き、いかに計画的に意味のある食事・トレーニングをするか…という事に集中しました。
今回、僕がUSBB JAPAN CONTESTのメンズフィジークに出場を決めたのは9月中旬でした。
例年、夏前になると減量を行うのですが、今年も例に漏れず6月中旬から減量をスタートしました。
その時点ではコンテストに出場する為の減量ではなく、昨年の秋から冬にかけて増量した筋量や欠点部位がどの程度改善が出来ているかを確認する為の減量でした。
順調に減量を行っている8月に『日本で初のフィジークコンテストが開催される!』という情報が入って来ました。
元々、海外のボディビルや国内のボディビルは職業的にも個人的にも興味がありましたし、自分もいつかは出場してみようかな…とも思っていました。
しかし、全日本クラスの選手との歴然とした筋量の差や、ボディビルという競技の歴史の長さを考慮するとその中でトップランナーになる事は、客観的に見て難しいと思っていました。
その点フィジークは、筋量や大きさだけでなく、バランスやトータルで評価される事や、近年アメリカではボディビルよりも人気が高まっている事、何より日本での歴史がなく今回が第一回大会という事でトップランナーになれる可能性を感じました。
この様な理由や、減量も順調に進んでいた為、“このままキッチリ仕上げればいい所まで行けるかも!”と思い9月中旬までの減量予定を1ヶ月半延長して11月2日に照準を絞りました。
2013.9.26の状態です。顔がキモイのはご愛嬌です。
腹筋はほぼ仕上がっています。
ここからどこまで完成度を高められるか・・・
MEN'S PHYSIQUE 2014 全日本優勝 パーソナルトレーナー 阿部和也