オールジャパン観戦記②です。
注目の選手3人目はー176級の佐藤選手。
佐藤選手はー176級、そしてオーバーオールを制してこの大会を完全制覇しました。
細いウエストから広がる背中で作られるアウトライン、それを更に強調させる丸々とした肩。
私の個人的な意見ですが、フィジークという競技の理想型ではないでしょうか!
よくフィジークの競技の中でデカさがどう…という論議がなされますが、私は佐藤選手のようなアプローチが一番正しいと感じます。
アウトラインを形成するパーツには広がりと丸みを求め、闇雲にサイズアップするのではなく、各パーツのセパレートを更に強調して行く。
そして、実寸ではなく見た目の印象を太く迫力あるものにして行く。
非常に勉強させて戴きました。
そして、最後に四人目はー176級の中村選手。
この写真を見れば、言わずもがな。
“デカイ!”
“凄い!”
という選手です。
その凄さは選手、関係者であれば知らぬものはおらず、今大会で登場時の客席の歓声やフラッシュの数はナンバー1だったのではないでしょうか。
しかし、司会の方が始めにフィジークの競技説明の際にいくつかポイントを述べられましたが、その一つ『過度の筋発達は評価されず…』という部分に引っ掛かってしまうのかなという印象を受けました。
フィジークという競技で最近議論になっている“デカさ!”という部分ですね。
海外へ目を向ければ、中村選手のサイズは決してデカ過ぎないのですが、日本の大会では、素晴らし過ぎるがゆえにデカ過ぎるという評価になってしまうのでしょうか…
この辺りはまだまだ歴史の浅い競技だけに、ルールもジャッジングも課題となってくるテーマだと思います。
このように今大会ではこの4選手が印象的で素晴らしいと感じました。
全ての出場選手の皆さん本当にお疲れ様でした。