フィジークやそれに類するコンテストで常に論議になっているのが『筋サイズ』です。
私のところにも、
『デカイ人が勝つんですか?』
『デカさがないとフィジークに出れませんか?』
と質問を頂きます。
答えとしては
『最低限の筋サイズは必要ですが、大きさは幾つかある審査基準の一つにしか過ぎません。』
というものです。
事実、この写真をご覧下さい。
1番右が2014、2015のオリンピアチャンピオンであるジェレミー・ブエンディア選手です。
明らかに、筋サイズでは他の選手に劣っています。(私からすれば、とんでもない程の筋サイズですが…)
しかし、フィジークと言う競技では彼が勝っているのです。
つまり、筋サイズだけで順位が付くのではないという事を証明しています。
コンテストで負けた時に『デカイ選手ばっかりだった…』とか『今回はデカさ重視だった…』と嘆く事がありますが、実際には筋サイズ以外の要素でも負けているのです。
私も含め、筋サイズが豊富でない選手も、
・仕上がりの良さ
・ポージングの巧さ
・生まれ持ったプロポーションの美しさ
などの長所をしっかりとアピールして行ければ、必ず良い評価を獲る事が可能です。
コンテストを前に今一度、フィジークという競技のコンセプトや審査基準を理解し、選手としての自分を見直すのも良いと思います。