絞るという事…

昨日のMOLA CUPは会場がコンパクトでカラーリングやオイルアップもNGという条件ながら非常にハイレベルで質の高いコンテストでした。

 

特筆すべきはー170cmクラス!

 

観戦していた私の友人は『ー170だけで入場料以上の価値があったよ!』と言っていました。

 

BLAZEから連戦連勝の廣川選手。

 

NPCJのメインMCも務め選手としても実力者の野澤選手。

 

そして、昨年のUSBB東日本大会の覇者、小長光選手。

 

この3選手の比較審査はジャッジをしている私も感動するくらい素晴らしい物でした。

 

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廣川選手、野澤選手は以前からお会いし、様々な事も語り合っている仲ですので、その素晴らしさは痛い程理解しており、いつも通り最高の身体でした。

 

私が衝撃を受けたのは小長光選手です。

 

昨年からSNSでは交流させて戴いており、素晴らしい選手なのは周りの方々からも聞いていました。

 

しかし、ジャッジ席から拝見させて戴いた仕上がりはその評判を遥かに凌ぐ物でした。

 

フロントポーズで息を吐き腹圧を上げて行くと、脇腹に鱗の様な模様が浮かび上がります。

 

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小長光選手は肩や背中にタトゥーを施されているので、初めは脇腹にもデザインされているのかな…と思いました。

 

しかし、よく見るとそれは鱗ではなく、手の甲の様に血管が浮き出ていました。

 

ある程度減量が完了すると、下腹部や腹直筋に血管が浮き出ることは良くあります。しかし、脇腹から腹斜筋にかけてあれ程ハッキリと血管が浮き出ている選手は見たことがありませんでした。

 

ひょっとすると、フィジークというカテゴリーにおいてはそこまでの絞りは行き過ぎなのかもしれません…

 

しかし、私は感動すると共に自分のヌルさを痛切に感じました。

 

絞るというのは、こうゆう事なのか…と

 

よく減量の話になると、

 

オレは絞りがヘタだから…

 

期間が足りなかった…

 

筋肉が無くなるのイヤだから…

 

パワーが落ちない様に…

 

などなど、絞れない選手はそれなりの言い訳を用意していますが、結局ただの実力不足なのだなと痛感しました。

 

コンテスト後、小長光さんにお話を伺ったら、

 

『20kg近く落とした!』

 

『自分はこれで勝負する!あとはジャッジがどう判断するかに任せる!』

 

とハートも最高な男でした。

 

そして、今回のMOLA CUPは追加コンテストの為、本来の調整よりも6週ほど前倒しで仕上げているのです。

 

絞りに言い訳を用意している選手には、是非、小長光選手のコンディションと覚悟を見習って戴きたいです。

 

もちろん私もその1人ですので、今回はジャッジをしながらも非常に勉強させて戴きました。

 

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出場選手の皆さん、観戦・応援にお越し戴いた皆さん本当にありがとうございました。

 

次回は9.12名古屋大会です!

 

 

 

 

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