コンテストに出場する為には、最後の1週間の調整が最大のポイントになります。
そして、作り上げた身体を審査員に最大限アピールする為にはステージ上でのポージングを含む華麗なステージングが必要不可欠な要素です。
この2つのポイントに関しては、僕の未経験の部分ですのでその道のエキスパートに指導を仰ぎました。
ミッドブレスのパーソナルトレーナーであり、ボディビルで国内外のコンテストで数々の優勝経験を持つ“堺部元行氏”です。
堺部氏にはNPCのルールに則ったポージングやカーボディプリート&カーボアップ、そしてコンテスト当日の栄養摂取に至るまで徹底的に指導して頂きました。
お陰様で人生で最も絞れた状態を作る事が出来ました。
『これなら勝てる!』
そんな気持ちでコンテスト当日を迎える事が出来ました!
カーボアップの経緯です。
2013・10・30 15:00
2013・10・30 22:00
2013・10・31 7:00
2013・10・31 22:00
2013・11・1 7:00
2013・11・1 22:00
写真ではあまり変わらないように見えるかもしれませんが、体中に血管が浮き皮膚は張り付いた感じです。
もう食べれない・・・
今回の減量も段階的に炭水化物を減らしていき、タンパク質と必須脂肪酸はキッチリと摂取していくというオーソドックスな方法で進めてきました。
しかし、今回はコンテスト出場に向けてという目的の為、例年程度の仕上がりでは話にならないと思い、更に2段階程絞り込む事にしました。
何せ僕自身も自覚している事ですが、筋肉の大きさや豊富な筋量でアピール出来る程の迫力のあるタイプではない為、いかに絞り込んで筋肉のカットやセパレーションをアピール出来るかに掛かっているからです。
その為に、10月からは例年は全く行っていなかった有酸素運動とインターバルトレーニングを導入し仕上がりをよりハードなものにしていきました。
コンペティションでは、
普段のトレーニングで〇〇㎏を挙げている!胸囲は〇〇cmある!
とか
1日〇〇時間トレーニングしている!
仕事が忙しくて、寝る間も惜しんで深夜〇時までトレーニングしている!
〇〇関節が痛いけど、痛くても気合いでやっている!
などと言っても全く評価されません。評価の対象になるのは当日、ステージに立った身体のみです!
その事を念頭に置き、いかに計画的に意味のある食事・トレーニングをするか…という事に集中しました。
今回、僕がUSBB JAPAN CONTESTのメンズフィジークに出場を決めたのは9月中旬でした。
例年、夏前になると減量を行うのですが、今年も例に漏れず6月中旬から減量をスタートしました。
その時点ではコンテストに出場する為の減量ではなく、昨年の秋から冬にかけて増量した筋量や欠点部位がどの程度改善が出来ているかを確認する為の減量でした。
順調に減量を行っている8月に『日本で初のフィジークコンテストが開催される!』という情報が入って来ました。
元々、海外のボディビルや国内のボディビルは職業的にも個人的にも興味がありましたし、自分もいつかは出場してみようかな…とも思っていました。
しかし、全日本クラスの選手との歴然とした筋量の差や、ボディビルという競技の歴史の長さを考慮するとその中でトップランナーになる事は、客観的に見て難しいと思っていました。
その点フィジークは、筋量や大きさだけでなく、バランスやトータルで評価される事や、近年アメリカではボディビルよりも人気が高まっている事、何より日本での歴史がなく今回が第一回大会という事でトップランナーになれる可能性を感じました。
この様な理由や、減量も順調に進んでいた為、“このままキッチリ仕上げればいい所まで行けるかも!”と思い9月中旬までの減量予定を1ヶ月半延長して11月2日に照準を絞りました。
2013.9.26の状態です。顔がキモイのはご愛嬌です。
腹筋はほぼ仕上がっています。
ここからどこまで完成度を高められるか・・・
今回からは数回に渡って、今回のUSBB JAPAN CONTEST 2013 メンズフィジークについての取り組みや当日の事を綴って行きたいと思います。
まず、『メンズフィジーク』という聞き慣れない競技ですが、基本的にはボディビルと同じフィギュア競技です。
違いは、ボディビルがビキニパンツを穿いて脚の付け根や臀部の筋肉まで審査の対象になるのに対し、メンズフィジークはサーフパンツで腰から膝上までは隠れている為、あまり下半身は審査の対象にならない事が一番の違いでしょう。
そして、必ずしも筋肉隆々で筋肉が大きい事が評価されるわけではなく、ヘアスタイル、フェイス、サーフパンツのデザインやカラー、ステージ上での立ち居振舞いなどのトータルパッケージで評価される競技です。
もちろん、トレーニングによって極限まで研磨された肉体は必須条件ではあります。
事実、メンズフィジークの本場アメリカの選手などはボディビルダー顔負けの筋量を誇っています。
この『メンズフィジーク』という競技が日本国内で開催されるのは初の試みで、USBB JAPANがアメリカのNPCという団体のルールに則り本場の競技を持ち込んで下さいました。
フィジーク競技という事では、国内のオリジナルコンテストで『ベストボディジャパン』も有名ではないでしょうか。
今回、僕がこのコンテストにエントリーしたのは本場のNPCルールに則っているという事と、開催時期のタイミングが個人的に合っていたからです。
11月2日(土)USBB JAPAN CONTEST2013 メンズフィジークに出場してきました。
結果は25人中3位でした。
全日本クラスのコンテストで3位でしたので、まずまずではないでしょうか。
しかし、今後の課題は山積みです。
以下は、コンテストの写真です。全て頂いたものです。
フロントポーズ
バックポーズ
表賞式
コンテスト終了後
とりあえずご報告です。
詳細は少しづつ書いていきます。
MEN'S PHYSIQUE 2014 全日本優勝 パーソナルトレーナー 阿部和也