10.19にポージングセミナーをさせて戴きますが、今回はそのポージングの重要性について。
ボディビルやフィジークという競技はその鍛え上げられた身体に注目が集まりますが、僕はそれらの競技はポージングコンテストだと認識しています。
なぜなら、ステージ上で審査されるのは、あくまでポージングであり、普段のトレーニングシーンで高重量が挙がる事や、腕や脚が太いという事ではありません。
野球の打者で例えるならば、パワーがある、スイングスピードが速いというのは、あくまでその選手の能力であり、試合でヒットを打つ、ホームランを打つというのは技術の部分です。
どのスポーツでも同じだと思いますが、いくら素晴らしい能力を持っていても、試合でそれを生かす技術がなければ全く評価されません。
それをフィジーク競技に当てはめるならば、技術の部分がポージングにあたるのだと思います。
ですので、過去のコンテストでもバックステージで見ると明らかに私よりも素晴らしいコンディションをしているのに順位はイマイチだったり…
その逆も然りで、バックステージではこの選手には勝てるなと思っていた選手が上位にいたり…
まさしく、ポージングによって評価が下されている証拠です。
ですので、私も毎日ポージング練習を行い、技術の面を磨くようにしています。
しかし、この練習には気をつけなければならない事があります。
それは、練習の方向性を間違えない事です。
自分ではトップ選手と同じポーズをして練習していても、各ポーズのポイントを理解し意識していなければ、審査員から見れば全く見当違いのポーズをしている事になります。
そして、練習すればする程悪い癖がつき、改善するのに倍ほどの時間が掛かってしまいます。
私自身がこの経験をしているので、良く理解しています。
ですので、然るべき人間に指導を受け方向性の正しい練習をする事が大切だと思います。
私の場合は堺部さんであり、ビーフ佐々木さんでした。
方向性の正しい練習をすれば、やればやる程、技術は向上して行くので評価は良くなって行くと思います!
一つだけここで言えるのは、フィジーク競技は腹筋コンテストではないという事です。
どうしても、腹筋に目が行きがちですが、腹筋は選手それぞれに形やセパレーションが違います。
腹筋がシェイプしているのは絶対条件ですが、そこばかりに意識を置かず、肩や背中、脚のポジション、身体の捻り、目線などを意識して練習して行く事が非常に重要だと思います!