宮本慎也選手 引退

宮本 慎也

 

ヤクルトスワローズの宮本慎也選手が正式に引退を表明されました。

守備の人から始まり、2000本安打も達成した一流選手です。

引退会見を今日、26日にされたのも過去にプロ野球選手会の会長を経験された宮本選手らしいなぁと感じました。

というのも、今日はプロ野球の試合が1試合もない日でニュースや明日の新聞で宮本選手の引退が取り上げられても、“試合内容や活躍した選手が霞んでしまわないように”という配慮だと思います。

とかく一流選手にもなると、全てが自分中心に回っていると勘違いしてしまい野球界の事情など気にせず会見してしまう選手もよくいます。

公式戦の行われている時間の裏側で公式球変更問題の言い訳会見をしたコミッショナーとは雲泥の差です。

いずれ監督になる事は約束されていると思いますが、宮本選手にはコミッショナーの様な役職も相応しいと思います。

宮本選手、19年間お疲れ様でした。

スポーツパフォーマンスとウエイト・トレーニング④

引き続き④です。

『股関節周辺や肩甲骨周辺の筋肉が硬くなり怪我をしやすくなる!』

について。

これについては、ウエイト・トレーニングに関わらず、技術練習などの後に適切なケア(アイシング、ストレッチ、マッサージなど)が出来ていなければ、股関節周辺や肩甲骨周辺の筋肉だけでなく、その他の部位の筋肉も柔軟性を失い硬くなり怪我をしやすくなる可能性は大いにあります。

要するに、どんなトレーニングであれケアを怠ってしまえば筋肉は硬くなり怪我をしやすくなる!という事です。

因みにですが、ウエイト・トレーニングは筋肉の伸展(ストレッチ)と収縮(コントラクション)に重量を掛けて行うものです。

ですので、正しく行えば柔軟性も向上するというメリットも持ち合わせています。

スポーツパフォーマンスとウエイト・トレーニング③

引き続き③です。

『ウエイト・トレーニングの動きと競技の動きは違うから悪い癖が付く!』

この意見に関しては、僕の意見は

『あなたの技術練習のレベルは週に何度かするウエイト・トレーニングで悪い癖が付いてしまう程度なの?』

『特異性の原則に基づいてる?』

『トレーニングのに対する理解が薄いんじゃないの?』

という考えです。

そもそも、幼い頃から毎日何時間もの時間を費やして会得してきた技術が、週にたった数時間ウエイト・トレーニングをしたぐらいで無くなったり、好ましくない動きを覚えてしまうでしょうか?

まるで、毎日朝から晩まで一緒にいて子どもを躾しているのに、週に1時間でも『〇〇の番組を観るとバカになるからやめなさい!』と言っている過保護な親のようです。

あんたの躾は、テレビを少し見るぐらいで覆されてしまう程度の物なのか?ということです。

むしろ、『世の中にはこんなバカな番組もあるんだね!こういうことしたらダメよ!』という教育の方がたくさんの事を学べるのではないでしょうか?

ウエイト・トレーニングも同じだと思います。

ただし、赤ちゃんにアダルトビデオやバイオレンスな映画を観せないのと同じように、スポーツを開始して間もない少年や、技術やフォームを変更しようとしている時期には徹底的に技術練習での反復が最優先なのも事実です。

ここでも、自分自身を理解しているかが大切なことです。

 

 

スポーツパフォーマンスとウエイト・トレーニング②

前回の続きで②です。

『筋トレし過ぎると、筋肉が付きすぎてスピードがなくなる!』

という意見について。

 

そんな事は、ありえません!

事実、スピードを競う陸上100mや200メートルの選手では、筋肉があまり付いていないように見える日本人スプリンターよりも、筋肉隆々なジャマイカやアメリカ人のスプリンターの方が圧倒的に速いことがそれを証明しています。

極端に例えると筋肉は車のエンジンのような役割を担っています。筋肉を付けていく(厳密には肥大させていく)作業はエンジンの排気量を上げていくようなプラスの効果があります。

ここで大切なポイントは身体の中でもエンジンの役割を担う筋肉をパワフルにしていく事です。
排気量をアップさせる事に関係のない筋肉ばかりトレーニングして車体だけが重たくなってしまっては、確かにスピードを失う可能性があります。

車体が少々重くても排気量のあるフェラーリと、車体が軽くて排気量の少ない軽自動車とがスピードを競ったら必ず排気量のあるフェラーリが勝ちますよね。

エンジンをパワフルにしてスピードをアップさせようとするジャマイカ選手と、タイヤやギアなどの細かいチューニングでスピードをアップさせようとする日本人選手・・・

そりゃ追いつきませんわ・・・

誤解の無いように付け加えますが、ジャマイカ選手は排気量をアップさせるだけでなく、それに見合ったチューニング(技術練習)もかなりしております。

それに、何度も言いますが筋肉はそんなに簡単に付きません!

 

次回は③についてです。
 

スポーツパフォーマンスとウエイト・トレーニング①

かなり久々の投稿になってしまいました。

今回はスポーツパフォーマンスとウエイト・トレーニングの影響について書きたいと思います。

近年では、一流のプロスポーツ選手から高校生、早い者では中学生までもが各スポーツ競技の技術練習に加えて、ウエイト・トレーニングを取り入れています。

そんな中よく耳にするのが、

①『ウエイト・トレーニングをすると使えない筋肉が付く!』

②『筋トレし過ぎると、筋肉が付きすぎてスピードがなくなる!』

③『ウエイト・トレーニングの動きと競技の動きは違うから悪い癖が付く!』

④『股関節周辺や肩甲骨周辺の筋肉が硬くなり、怪我をしやすくなる!』

などなど、ウエイト・トレーニングについて否定的な意見を挙げれば枚挙にいとまがありません。

確かに、その様なマイナスの効果が出てしまったアスリートの実例もたくさんあります。

要するに、ダイエットの場合と同じで自分自身の身体を理解し、適切に実施出来るかどうか?ということがポイントです。

それが出来れば、

『スポーツパフォーマンスにウエイト・トレーニングはとても有効です!』

では、①~④までを1つ1つ潰して行きます。

まず①

はっきり言って、『使えない筋肉ってナニ?』という事です。

おそらく、そのスポーツではあまり使っている“実感”や“感覚”が無い筋肉や競技動作のスピードとトレーニング動作のスピードが異なるという事を指しているのだと思います。

しかし、人間の身体の筋肉は“表と裏”、“上と下”、“右と左”、“内側と外側”
がインターネット回線よりも高速かつ複雑に連動しています。

その為、『このスポーツはこの筋肉をよく使うから、この筋肉だけ鍛えれば良い!』という安易な発想では、パフォーマンスがアップするどころか怪我をして技術練習さえ出来なくなるのが関の山です。

そして、トレーニングには幾つかの“原則”があり、その中の1つに
『特異性の原則』というものがあります。

簡単に説明すると、スポーツパフォーマンスをアップさせる目的で行う場合は、そのスポーツに則した、動作、スピード、時間、負荷で行うべきというものです。

これらを頭に叩き込んでトレーニング内容を考え行えば、必ずプラスの効果は表れます!

僕が感じるのは、このような“使えない筋肉”という言葉はボディビルダーの方を見て、嫉妬も混じったように、

『スゲー筋肉!でもあの筋肉使えないよね~(笑)』

とよく耳にします。

しかし、この発言は間違っています。

ボディビルダーの方は、ボディビルというスポーツ競技の為にボディビルに則したトレーニングをしています。ですので、ボディビルという競技で活かされれば充分に“使える筋肉”なんです!

野球選手の筋肉を見て、『サッカーで使えない筋肉だよね!』とは言わないはずです!

なぜなら、野球選手は野球で“使える筋肉”をトレーニングしているのであって、サッカーや他のスポーツの為にトレーニングしているのではないのです。

次回は②を潰します。

復活

この数日間、スマートフォンからのアクセスが出来なくなっており、たくさんの方からお問い合わせを頂いておりましたが、全幅の信頼を置くSEに対応して貰い、先程復活しました!

今後も宜しくお願い致します。