スポーツパフォーマンスとウエイト・トレーニング①

かなり久々の投稿になってしまいました。

今回はスポーツパフォーマンスとウエイト・トレーニングの影響について書きたいと思います。

近年では、一流のプロスポーツ選手から高校生、早い者では中学生までもが各スポーツ競技の技術練習に加えて、ウエイト・トレーニングを取り入れています。

そんな中よく耳にするのが、

①『ウエイト・トレーニングをすると使えない筋肉が付く!』

②『筋トレし過ぎると、筋肉が付きすぎてスピードがなくなる!』

③『ウエイト・トレーニングの動きと競技の動きは違うから悪い癖が付く!』

④『股関節周辺や肩甲骨周辺の筋肉が硬くなり、怪我をしやすくなる!』

などなど、ウエイト・トレーニングについて否定的な意見を挙げれば枚挙にいとまがありません。

確かに、その様なマイナスの効果が出てしまったアスリートの実例もたくさんあります。

要するに、ダイエットの場合と同じで自分自身の身体を理解し、適切に実施出来るかどうか?ということがポイントです。

それが出来れば、

『スポーツパフォーマンスにウエイト・トレーニングはとても有効です!』

では、①~④までを1つ1つ潰して行きます。

まず①

はっきり言って、『使えない筋肉ってナニ?』という事です。

おそらく、そのスポーツではあまり使っている“実感”や“感覚”が無い筋肉や競技動作のスピードとトレーニング動作のスピードが異なるという事を指しているのだと思います。

しかし、人間の身体の筋肉は“表と裏”、“上と下”、“右と左”、“内側と外側”
がインターネット回線よりも高速かつ複雑に連動しています。

その為、『このスポーツはこの筋肉をよく使うから、この筋肉だけ鍛えれば良い!』という安易な発想では、パフォーマンスがアップするどころか怪我をして技術練習さえ出来なくなるのが関の山です。

そして、トレーニングには幾つかの“原則”があり、その中の1つに
『特異性の原則』というものがあります。

簡単に説明すると、スポーツパフォーマンスをアップさせる目的で行う場合は、そのスポーツに則した、動作、スピード、時間、負荷で行うべきというものです。

これらを頭に叩き込んでトレーニング内容を考え行えば、必ずプラスの効果は表れます!

僕が感じるのは、このような“使えない筋肉”という言葉はボディビルダーの方を見て、嫉妬も混じったように、

『スゲー筋肉!でもあの筋肉使えないよね~(笑)』

とよく耳にします。

しかし、この発言は間違っています。

ボディビルダーの方は、ボディビルというスポーツ競技の為にボディビルに則したトレーニングをしています。ですので、ボディビルという競技で活かされれば充分に“使える筋肉”なんです!

野球選手の筋肉を見て、『サッカーで使えない筋肉だよね!』とは言わないはずです!

なぜなら、野球選手は野球で“使える筋肉”をトレーニングしているのであって、サッカーや他のスポーツの為にトレーニングしているのではないのです。

次回は②を潰します。

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