吉本新喜劇の島木譲二さんがお亡くなりになりました。
私には島木さんの強烈な思い出があります。
毎週土曜日のお昼はテレビで吉本新喜劇を観ながら昼食を食べていた私には島木さんは“怖い人”以外の何者でもありませんでした。
私が5.6歳の幼い頃、地元の文化センターへ吉本新喜劇が公演にやって来ました。
もちろんその日の文化センターは超満員!
一生に一度あるかないかのビッグイベントに私の家族は皆で観に行きました。
しかも、我々家族は最前列!
ストーリーが進み、いつもの30〜40分ぐらいにその“怖い人”は登場しました。
そして、最前列で調子に乗っていた私に『オウェ〜!!!』と威嚇しました。
その瞬間、私は大号泣!
島木さんは困った顔をしていましたが、その顔が更に怒っているようで、輪を掛けて号泣。
あまりの泣きっぷりに新喜劇の進行が一旦止まる程で、私は母親にロビーへと連れ出されました。
新喜劇が終わり、芸人さんが観客の方々にサービスをしている時、母親にしがみついている私に“怖い人”は近づいて『ボク、怖がらせてごめんなぁ。今日は観に来てくれてありがとう!』と頭を撫でてくれました。
その顔はとても柔和で、“優しい人”でした。
それ以来、私が島木さんの大ファンになった事は言うまでもありません。
家に帰った私はパチパチパンチをずっとやっていた事を今でも覚えています!
30年経った今でも色褪せない強烈な思い出をくれた島木さんは本当に素敵な芸人さんでした。
島木さんありがとうございました。
御冥福をお祈り致します。