日本シリーズは4勝1敗でソフトバンクが圧勝でした。
シーズン優勝したソフトバンクが日本一になった事は、とても良かったと思います。
再三、論議されている事ですが、シーズン2位や3位のチームがクライマックスシリーズや日本シリーズを勝ち抜いて“日本一”の称号を獲るのは違和感があります。
ところで、今回の幕引きは阪神の西岡選手の守備妨害という珍しいものでした。
案の定、メディアでは西岡叩きが盛り上がっています。
『西岡はルールをしらないのか?』
『西岡は反則をしてまで勝ちたいのか?』
『日本シリーズという大舞台で何をしてくれるんだ?』
などなど。
私の個人的な感想は…
自分が同じ立場なら同じ行動をした。
そして、チームメイトが同じ行動をとったとしてもその行動を認める。
という感じです。
なぜなら、日本シリーズという大舞台の絶好のチャンスで自分のダブルプレーでチームが敗退してしまう…という場面では、どんな事をしてでもそれを阻止しようとするのがプレーヤーの本能ではないでしょうか?
そして、自分の背後から送球が来る場合は捕球する選手のグラブ目掛けて走れ!というのは野球の鉄則で高校球児でも教わる事です。
余談ですが、私の元チームメイトで自分がアウトになりそうな時、送球に対してヘディングを試みた選手もいました。
事実、西岡選手の場合も完全にフェアグラウンドを走っていた訳ではなく、ライン上をファーストの明石選手のグラブ目掛けて走っていました。
ですので、このプレーにおいて議論するならば、西岡選手の“ルール違反”ではなく、ソフトバンクの捕手、細川選手の“冷静さと送球の正確さ”を賞賛するべきだと思います。
細川選手のあの送球は確実に当てに行っています。
あのコンマ何秒という瞬間に、西岡選手を避けて、明石選手が捕球出来る所に投げるという選択ではなく、西岡選手の走塁を見て、送球を当てて守備妨害でアウトにする。という選択とそれを現実に出来る能力の高さには驚嘆しました。
やはり、
『優勝チームに名捕手あり』
という格言は正しいですね!