食事誘発性熱産生

1日のエネルギー所要量(使用量)は3つの要素で構成されています。

①基礎代謝量

②身体活動量

③食事誘発性熱産生

その中で、一番聞き慣れない③について書きたいと思います。

食事誘発性熱産生
(Diet Induced Thermogenesis)

食事で摂取した栄養素が消化・吸収の過程で一部が体熱となって消費されます。
その為、食後は安静にしていても代謝量が増大します。

スペシャルシンプルに言うと、『食事すると身体が温かくなるよねっ!』って事です。

この代謝アップを、食事誘発性熱産生または特異動作的作用と言います。

ここで大切なポイントがあります。
それは栄養素の種類によって消費されるエネルギーが異なるという事です。

たんぱく質のみを摂取した時は摂取エネルギーの約30%

糖質のみを摂取した時は摂取エネルギーの約6%

脂質のみを摂取した時は摂取エネルギーの約4%

一般的な食事ではこれらが混ざっている為、約10%程度です。

つまり、おにぎり(糖質)を1000㌔㌍摂取した場合と鶏胸肉(たんぱく質)を1000㌔㌍摂取した場合に、
おにぎりの場合は60㌔㌍が、鶏胸肉の場合は300㌔㌍がそれぞれ消化・吸収だけで消費されるという事になります。(ちょっと例えが強引ですが…)

栄養素の違いは一旦置いておいても、カロリー消費だけでもこの違いはとても大きな違いですね。

僕がこうゆう事を書くと、『また阿部がたんぱく質の話を…』となってしまいますが、ダイエットしたい方が選ぶべき食材はハーフサイズのパスタやミニサラダではなく(春雨スープもだよ!)、魚や鶏肉だという事になります。

今回の投稿を読んで下さった方で、勘の良い方は以前の【基礎代謝のワナ】の内容と少しリンクする部分があったと感じてらっしゃると思います。

その辺は、また後日…

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