今回はプロテインについてのメリット
②吸収速度が食物よりも速い
という点についてです。
前回の投稿で
『オレは30グラムの食事を5回して150グラム摂取するからいい!』
という方はそれでいい。と書きましたが、それはトレーニングをしていない方で、トレーニングをされている方はプロテインの方が適しているタイミングがあります。
それは、“トレーニング直後”です。
トレーニング直後はタンパク質合成のゴールデンタイムと云われていますが、食物からタンパク質を摂取するのは不向きなタイミングなのです。
これは何故かというと、人間の身体は平滑筋と呼ばれる胃や腸などの内臓の筋肉と、骨格筋と呼ばれる腕や脚、胸や背中などの筋肉とを同時に働かせるのがとても苦手だからです。
誰でも経験のある例えとしては、小学生の時に給食を食べて直ぐにドッジボールや縄跳び、マラソンをした時に“横っ腹が痛い!”という感覚です。
これは、給食で摂取した物を内臓の筋肉が消化・吸収しようと血流が内臓に集中しているのに、ドッジボールなどの運動で骨格筋を働かせようとしてしまっている為、内臓の筋肉が『やめろ!邪魔するな!』と身体にサインを出しているわけです。
逆もまた然りで、運動で疲労困憊の時には食欲など湧かず水分だけで充分と思った事もあるはずです。
そして、1時間程すると空腹感を感じ食事を摂りたいと感じるはずです。
これは、運動により血流が骨格筋に集中しており、平滑筋を働かせる準備が整っていない証拠です。
つまり、トレーニング直後というのは、血流が骨格筋に集中している為、平滑筋の働かせる準備が整っていない状態です。そんな時には、液体で平滑筋にあまり負担の掛けず尚且つ素早く筋肉まで辿り着くプロテインが適しているという事です。
(さらに突き詰めれば、今流行のアミノ酸やBCAAなどの粉末もこの考えに則っています。それはまた今度・・・)
ちなみに今の僕はこのタイミングのみプロテインを飲んでいます。
以前は
『簡単に大量のタンパク質が摂取できる!』
と調子に乗ってプロテインに頼り、1日に3、4回飲んでいた時期もありましたが、結局、楽をして得られるものなど何もないと感じました。
やはり、『栄養補助食品』というだけあって、“補助”するものがメインになってはいけない・・・ということです。
基本はしっかり食べる事!
それにタイミングよくプロテインで“補助”してあげることが大切です!!!