皆さん、このシューズの踵にデザインされている赤い部分が何を表しているかわかりますか?
そうです!
“日の丸”
です!
そして、このシューズは僕の物ではなく、大切な友人であるSuntae Jeong。
ソンさんの物です。
ソンさんは3年前に来日し料理人をしておられる韓国の方です。
彼とはほとんど毎日ジムで顔を合わせます!
無駄口を一切たたかず、黙々とトレーニングをこなし
『真摯にトレーニングに向き合う』
と辞書で引くとソンさんの名前が出てきても不思議ではない程の取り組み方です。
僕はその姿に尊敬の念を抱きます。
彼は来月に韓国に帰ってしまいます。
友人になれたばかりなのに、お別れの日が来てしまうのはとても切ない事です。
そんな彼のシューズに“日の丸”が描かれている理由は
“トレーニングを通じて韓国と日本の架け橋になりたい!”
という事だと聞きました。
現在、韓国と日本はとても微妙な関係にあり、両国の関係は決して良好とは言えません。
しかし、彼は心から日本を愛し、その気持ちをトレーニングシューズという大切な物に表現しています!
そんな彼を見て僕は自分が恥ずかしくなりました。
彼がこれ程愛してくれている日本に暮らして居ながら、日本という国にあまりにも無関心で愛国心がなかった事を…
ともすれば、日の丸を掲げると右だの左だの言われる事もありますが、僕も次に購入するトレーニングシューズには日の丸を刻み込みたいと思います!
もう1つ、彼のエピソードを。
東日本大震災が起きたのは、彼が来日してわずか3ヶ月後に起きました。
韓国にいる彼の家族は直ぐに帰って来い!と言ったそうです。
しかし、彼は韓国に帰らなかった。
僕は『なぜ帰らなかったの?』と聞きました。
彼の答えは『僕は日本に来てまだ何も成し遂げていないから!』でした。
こんなにも、強い覚悟を持って日本に来た彼と友人になることが出来、本当に僕は嬉しいです!
やっぱり、トレーニングに国境はないな!!!