筋密度

腹筋の話は少し保留にして今日は大事な話を。

 

今日、ジムで若いトレーニーから質問された内容を!

 

『ずっとトレーニングしていて、体脂肪率も高くないんですが、腕の筋肉に血管が出るような状態に全くならないんですが…』

 

というものです。

 

確かに彼は筋量も豊富で体脂肪率も10%程度の素晴らしい身体をしています。

 

しかし、彼自身が言うように、腕には血管の一本も走っておらず、水っぽい状態。

 

私から見ると、“なんとなく良い身体”の典型的なものです。

 

彼のトレーニング内容を聞くと、理由は直ぐにわかりました。

 

『ベンチ、スクワット、デッドを中心に全身をバランス良く鍛えてます!』

 

 

私は『ベンチなどは何を目的にやってるの?』

 

 

『なるべく重い重量で3〜5回をインターバルをたっぷり取って10セットやっています。』

 

こんな感じの会話だったと思いますが、このトレーニング内容では、いくら体脂肪を落として行っても絶対に血管が浮き出るようなコンディションには一生なりません。

 

彼のトレーニング内容はパワーリフティングの選手が行うような、重量を求めて行くようなトレーニングです。

 

パワーリフティングの選手を見ればわかるように、彼らの身体は筋密度が非常に低く、血管が浮き出る様なコンディションではなく、かなり水っぽい身体をしています。

 

私がベンチプレスの大会に向けてトレーニングしていた頃も、まさにそんな状態で非常に水っぽい感覚でした。

 

もちろん、パワーリフティングという競技自体が見た目などどうでも良く、ただ重たい物を持ち上げるという種目の為、筋密度や筋肉の張りなどを求める必要がありません。

 

実際にお会いしたコトはありませんが、写真などで拝見していて筋密度があると感じたのは鈴木祐輔選手くらいしか記憶にありません。

 

それ以外の選手はパワーリフティング選手独特の水っぽさをもっています。

 

これが、パワーリフティングとボディビルを両立出来ない最大の理由ですね。

 

実際にパワーリフティングとボディビルで同時期に全日本チャンピオンになった方はいないはずです。

 

そのぐらい、違うスポーツなのです。

 

つまり、血管が浮き出す様なコンディションを目的にトレーニングするならば、パワーリフティングの練習の様なトレーニングではなく、ボディビルやフィジーク選手の様なトレーニングをするべきなのです。

 

 

 

 

 

 

軽い物を重く、心拍数を高いままで、ターゲットの筋肉自体が息苦しさを感じるようなトレーニングです。

 

今後の彼が楽しみです!