ジムでの事故が最も多い種目はベンチプレスです。
しかも、ここ数年は1年に1件程度は最悪の死亡事故です。
死亡事故になってしまう理由は99%がセーフティーバーのセッティングミスです。
これはベンチプレス台でもパワーラックでベンチプレスを行う際も同じです。
裏を返せば、セーフティーバーさえきっちりセッティングすれば、最悪のケースである死亡事故にまではなりません。
これは何故かというと、ベンチプレスでの死亡事故は喉にバーベルを落としてしまい、気道が潰れ呼吸が出来なくなり死に至るというパターンだからです。
つまり、最低でもセーフティーバーは喉の高さよりは高く設定する事が絶対です。
理想は肩甲骨が寄っている状態でバーが胸に当たってもセーフティーバーには当たらず、肩甲骨を話した状態で胸に当てるとセーフティーバーに乗る高さです。
「トレーナーとやっているから。」
「周りに人がいるから潰れても助けて貰える。」
と考えている方は大間違いです。
大抵の場合、喉にバーが落ちるのは挙上中に手が滑ったり、挙上軌道が狂っている時などの急落下している時です。
急落下したバーが喉に落ちた場合、気道は一瞬で潰れます。
トレーナーがいるとか周りに人がいるなどという時間的猶予は一切関係ありません。
死にます。
最近ではパーソナルトレーナーが指導しているのにセーフティーバーを適切にセッティングしていないという目を疑う光景を見ることまであります。
大切な事なのでもう一度言います。
『セーフティーバーを正しくセッティングしましょう。』
その作業に1分も掛からないです。