12月23日にウエストトーキョーベンチプレス大会に僕の友人であり、ベンチプレスの先生でもある信田泰宏さんが出場しました。
彼は83㎏級の関東記録保持者でありながら、今大会は74㎏級に出場しました。
その理由は来年に行われる全日本大会、アジア大会を見据えての戦略です。
結果は150㎏を挙げての優勝です。
しかし、彼は全く納得していません。
確かに彼の普段のトレーニングからすれば、150㎏という数字は到底満足出来る数字ではないでしょう。
原因は10㎏近い減量に苦戦した事だと本人も語っていました。
ベンチプレスやパワーリフティングの様な競技は減量をしながらでも挙上重量を維持しなければいけません。
これは、言葉で言うのは簡単ですが、実行するのはかなり困難なのです。
僕レベルのトレーニーでは、“不可能”なテーマです。
その為、信田さんの様なトップクラスの選手であっても、上手く体重が落ちなかったり、ギリギリの調整になってしまうと普段の実力を発揮出来ない事があるのです。
それでも、今大会で優勝し、全日本大会への標準記録もクリアされたのは流石の一言です!
僕が彼の凄さを痛感したのは、今大会で自己ベストを出せなかった事、自分の本来の力を発揮出来なかった事を本気で悔しく感じている事です。
彼の尊敬する故北村克己氏の言葉にこんなものがあるそうです。
『自分の心の弱点を修正することは、百千万の敵に勝利するよりも得難いことである。
己心の魔に克つ者こそ偉大な勇者であり、愛の実践者であり、正法者である。
我、我と戦えり、心ゆくまで・・・。』
彼を見ていると正にこの言葉を実践しているようです。
(彼は謙虚に否定するでしょうが…)
そんな信田さんの事です。
今回の経験を生かし、全日本大会では自己ベストを更新するでしょう!!!
僕の好きな言葉の1つ。
『失敗と書いて“せいちょう”と読む』