今日は背中のトレーニングでした。
背中のトレーニングといえば、最も代表的なものは『デッドリフト』だと思いますが、少し踏み込んだ考え方をした場合、デッドリフトは“背中”というより、踵から後頭部までの“身体の背面全て”を総動員して行う種目だと考えた方が良いと思います。
特に床から引き上げるデッドリフトは広背筋や僧帽筋だけでなく、ハムストリングスや臀部、脊柱起立筋に強烈なダメージを与えます。
少し前に、SNSで「デッドリフトは力のベクトルを考えると広背筋には効かない。」というテーマで論争が起きましたが、私は「広背筋にも効く」という考えです。
確かにバーベルを挙上していく際の、肩関節の伸展という局面では、重力に対して広背筋が働きにくいベクトルです。
(ケーブルでのプルオーバーのように身体の前方からの負荷が広背筋にはマッチします)
しかし、バーベルを下ろしていく際の肩関節の屈曲の局面では広背筋に高負荷なエキセントリックな筋収縮が起こっています。
理屈的には様々な考え方がありますが、実際に3repsギリギリの重量でデッドリフトを行った翌日には強烈な筋肉痛が発生している事を鑑みてもそれは間違いない事でしょう。
長々と理屈ぽい事を書いてしまいましたが、やはりデッドリフトは素晴らしい種目だという事です。
首や腰に不安を抱えている方は、無理をしてまでして欲しくないですが、理由もなくメニューから外してしまう様な逃げのトレーニングは賛成できません。
是非、デッドリフトを!!!